静電植毛とは
静電植毛加工は、塗装やメッキに近い表面加工技術の一つです。
被対象物である素材に接着剤をスプレーガン等で塗布し、3万V~8万Vの高い電圧をかけ静電気の力を利用し、パイル(短繊維)を植え付けて行く表面処理加工です。
一番わかりやすい物としては、電気コタツのヒーターを覆う網目カバーについている短い繊維が静電植毛です。
静電植毛の手触りとしては、ベルベット状の柔らかで上品な手触り感が似ています。
静電植毛は、「加飾」と「機能」の二つに分類されます。外観意匠の高級感を演出する装飾と製品の機能を生かす断熱・消音・乱反射防止・結露防止・摩擦制動等の効果があります。
静電植毛の拡大図
静電植毛の特長
●シートや布を貼るのとは違い、複雑な形状の物でも簡単に且つ均一に加工ができる。
●紙・金属・被鉄金属・陶器・樹脂等の個体の形のあるものならば何にでも植毛が可能。
●パイルの長さ・太さを変えることで風合い・手触り感を変えることで素材感を生かす加工ができる。